これまで,雑誌に掲載された文献を入手する場合,まず,大学のOPACを雑誌名で検索し,所蔵があるものは,直接に書架に行って,該当文献をコピーしていた。このコピーの作業は,これまで自分で行ってきたし,誰かに頼むつもりもないが,時間のかかることだえるのは間違いない。
また,OPACになければ,webcatで所蔵館を探して,コピーの依頼をした。
洋雑誌では,電子ジャーナルが多くなり,pdfファイルの入手が多くなった。また,コピーの依頼もオンラインで出来るようになった。
和雑誌の場合は,pdfの入手は無理であり,これまで通りの方法をとっていた。ところが,図書館で他の図書館へのコピー依頼を頼むと,ウェブで入手できると教えられることが多くなった。
そこで,今では,文献リストを作ると,直ぐに論題をグーグルで探すようになった。
情報メディアに関する文献を国立国会図書館の『雑誌記事索引』データベースで検索し,そこから20件を選んだ。それらの検索結果の文献の論題をグーグルで探してみると,11件についてpdfファイルが手に入った。これには驚いた。
同じテーマでweb of scienceで探し,検索結果20件について,調べてみると,5件は無料で入手でき,3件は,1件当たり25ドルから50ドルを支払えばpdfファイルが入手できる。さらに,大学にいれば13件のpdfファイルをダウンロードできる。
日本の人文社会学分野の多くの紀要が電子化されて,CiNiiや機関レポジトリ,あるいはセルフアーカイブで提供されているようである。
きちんとした調査をしなければ全体像はわからないが,商業出版社のおかげで,アクセス制限が厳しく,また複雑化する洋雑誌掲載論文に比べ,日本の紀要掲載文献は,かなりたやすく無料で入手できるようになってしまっていることは,あまり認識されていない事実である。
様々な意味で皮肉なことである。
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